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神と人の子を『半神』という。
古くはギリシャ神話に登場し、多くは英雄として崇められた。
現在においては、英雄として華々しい立場を保証されているわけではなく、ごく一般人に溶け込み、半神であることを特に意識せずに生活していた。
半神であるが故に幼少時より神と親しみ、それを当たり前のこととした。
しかし、何故自分が神とふれあえるのか知らされないまま育った女がいた。
その名を戸田夏鈴(とだかりん)という。
「ウズメちゃん、ねえ聞いて聞いて」
「夏鈴ちゃん、また大知君の話? 彼氏がいない神様にそういうことを言うの? てか友達みたいな喋り方やめてくれない?」
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