アマノウズメノミコト

2/11
前へ
/43ページ
次へ
神と人の子を『半神』という。 古くはギリシャ神話に登場し、多くは英雄として崇められた。 現在においては、英雄として華々しい立場を保証されているわけではなく、ごく一般人に溶け込み、半神であることを特に意識せずに生活していた。 半神であるが故に幼少時より神と親しみ、それを当たり前のこととした。 しかし、何故自分が神とふれあえるのか知らされないまま育った女がいた。 その名を戸田夏鈴(とだかりん)という。 「ウズメちゃん、ねえ聞いて聞いて」 「夏鈴ちゃん、また大知君の話? 彼氏がいない神様にそういうことを言うの? てか友達みたいな喋り方やめてくれない?」
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加