宵宮の宵宮みたいな前書き

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まずは、ラ・ピエールさん選定のタイトル「宵宮」と表紙イラスト。 宵宮はよいみや、よみや、と読み、夜宮や宵宮祭、宵祭と表記されることもあるとか。 祭りといえば天神祭の大阪人である僕は、宵宮といえば、花火もあがらない、屋形船もほとんど出ない、あるのかないのかも分からないような前夜祭のイメージでした。 ですが、少し調べてみたところ、神事、儀式の行われる宵宮こそが祭りの本体であり、露店などをイメージする一般的な祭りは神事の後の打ち上げのようなものであるということです。 短いながらも、深いタイトルですね。 そして、そこにラ・ピエールさんの表紙です。 鬱蒼と繁る背の高い樹々。 鳥居と灯籠。 和装の男性とキツネ面。腕に巻かれた包帯が目につきます。 夜のようですが、どこかノスタルジックな灯りがともり、遠くから祭りの喧騒が聞こえてきそうです。 不気味、ホラーテイストというよりは、神秘的、ミステリアスなイラストで、タイトルとも相まって、ミステリーカテゴリーを示唆するようです。 男性は何者なのか。 表紙に出るぐらいですので、主人公であるか、物語の重要なポジションを占める人物なのでしょう。 ラピさんはまた、挿し絵イラストも描いてくださっています。 表紙の男性の別角度からのショットのようです。 解けた紐の感じが、ちょうど面を脱ごうとしている瞬間を思わせます。 緊迫感があり、色々と物語が浮かびそうです。 ぜひとも物語のクライマックスで使わせていただきたいと思います。image=506035450.jpg
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