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Ito side
「お嬢様!いつまで寝ていらっしゃるのですか!今日は入学式ですよ!初日から遅刻するなんて事があれば、伊藤家の顔が持ちませんよ!」
伊「…んもー、うるさいなぁ。分かってるよそんな事くらい。」
別にどうだっていいじゃん、顔とか気にしてんのは、この家くらいだっつーの。
「あーもうもう、お嬢様! リボンは最後にするんですよ!」
伊「分かんないよ、中学の時と制服の着方違うし。」
「あーもう、私がしますからお嬢様は鏡の前に立っておいてください!」
伊「はいはい…。」
あー、眠い。
本当ばあやは朝から忙しいんだから。
そんなに急いで話されても
耳には入ってこないんだけど。
「できました! さ、お食事に行きますよ!」
伊「あ、待って。今日の準備すんの忘れてた。」
「そちらの方は、私どもでやっておきますので! お嬢様はお食事をなさってください!」
伊「あぁそう。 ありがと。」
はぁ…。こんな騒がしい朝は疲れる。
いいなー、宇野ちゃん家は。
こんなに騒がしくないんだろうなー。
私にも幼馴染みの使用人がいればよかったのに。
「お嬢様、あと30分後には出発ですのでお急ぎくださいね!」
伊「はーい…」
あーあ、早く宇野ちゃんに会いたいな。
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