第1話 創設者の死

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・・・・。 "薄毛山登山道付近"か。 "前沢 鉄道 薄毛山"検索>>>> あった、やっぱりか… 薄毛山登山道前という駅があったようなと思って調べたら、昔地下鉄が走っていたらしく、そこの車掌さんが前沢という者だったらしい。もちろん父の名もあり、ヘルプウール商会創設者とも書かれていた。 ヘルプウール商会創設者がなぜ鉄道勤務?という疑問が浮上する。 今はその地下鉄は壊され、普通の山道にしかなっていないという。だが、一部その名残があるらしい。 薄毛山登山道付近にわずかだが地下鉄らしき跡があるらしい。 行くついでに調べてみよう!! ~元地下鉄・廃墟~ ・・・・。?????? 着いたことは着いた。驚くべきは、地下鉄という施設そのものが今も立派に健在しているということだ。ネット情報だと廃れてしまいもはや廃墟となっているとあった。 写真もご丁寧に添えられていた。しかし目の前にあるのは紛れもない現役の地下鉄車両。 線路もしっかりとあり、薄毛山登山道駅を通過する地下鉄も健在。 廃墟感は微塵も感じられない。ただ、乗車客が誰ひとりいなかった。 いや、そこ周辺にもだれ一人とていなかった。 車でここまで来たが、地下鉄に乗っていこうと思い立った。 ♪"まもなく発車いたします。" どこからともなく、流れるアナウンスに急かされ、乗車する。
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