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翌日の夕方のことである。
彼はブランコの前を通る時に不可思議なものを見た。ブランコの前にカラスの群れが何かをつっついているのかと彼は思っていた。しかしそこには十匹のカラスの死体がそこにあった。
彼は遠くの方をふっと見てみると砂ぼこりの中で長い髪の毛を揺らしながら胸のあたりで両手をあげる人影を見つけた。しかしその人影はすぐに消え去ってしまった。
彼はカラスの死体を子どもに見せるのはあまりにも残酷だと思い、公園の縁の崖のあたりにたまたま落ちていた大きなスコップで穴を掘り、十匹のカラスをそこに埋めて両手を合わせた。
しかし不可思議なことはこれだけではなかった。
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