次に一緒に働くことになる後輩へ

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5ヶ月後の面談 課長→最近、君が元気がないように見える。大丈夫か。 新人→大丈夫です。 課長→なら、いいが…。気を悪くしないで聞いて欲しい。定時にあがりたいのはわかるが、もう少し貪欲に業務を吸収していって欲しい。先輩は遅くまで残業しているだろう。君の先輩は今の時期にはもう少し… 新人→やめてください。誰かと比べられるのが一番嫌なんです。言われた仕事を僕は一生懸命やっています。 6ヶ月後の面談 新人→すいません。今日でもう辞めさせて貰います。 課長→これはまた急な話だな…。引き継ぎもあるし、今月一杯は続けてくれないか。 新人→それは会社の都合です。僕にだって都合があります。そもそも、僕にはここの仕事は全く合っていませんでした。 課長→君はまだ何もやっていないに等しいよ。 新人→僕は自分なりに一生懸命やりました。 課長→厳しいと思われるかもしれないが、一生懸命やるのと、会社のために貢献できるかどうかは全く別問題なんだよ。君はもう社会人なんだから。 新人母→息子は一生懸命頑張ったんです。人格否定じゃないですか。鬱になったら会社は責任とってくれるんですか。 課長→あのですね…。息子さんはもうハタチを越えた大人ですよ。お母様のご心配もわかりますが…。 新人母→大学を出たばかりのひよっこを、ちゃんと立派な社会人に育てるのも会社の責任でしょう。違いますか。 部長→違います。今日付けで退職で結構。帰ってよろしい。
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