爺ふたたび

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さっきまで心地好い夢を見ていた布団の脇には木刀が突き刺さっている。殴られた頬がズキズキいたい。自分は、この数日間今までにないくらい頑張ったし、ちょっと飽きてきたって言っただけで標的を斬らないって言ったわけじゃない。殴られる理由なんてないハズだ。 財前は頭にきて、今日は絶対に仕事をしないと心に決める。 「もーーう!痛いよクソー!明日絶対に閻魔様に告げ口してやるんだ!今日は遊び倒してやるー!」 ブスッとした顔で座り直し、何をしようか考えたが、10分過ぎて、30分も過ぎた。 「やりたいコトなーい!ないないなーい」 ひとしきりジタバタした財前は、とりあえず散歩に出ることにした。
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