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こんな時に、B君の思想が分かった。B君は、全てを消すための死であるのだ。子供の遊び続きのような死は、全て無に繋がっている。子供が親を殺すのは、過去との決別であり、親が子供を死に追い詰めるのは、未来の喪失であった。
痛みを無くす事ができるB君だからこそ、到達した死のシステムであった。
「全てをゼロにしてゆくシステム。ZERO―SYSTEMと名付けるよ、B君」
これで、弥勒は全員揃った。
「慶松、この部屋は見られているから、寝室に移動しようか」
どの部屋でも同じかもしれないが、B君はこの家を見張っている。それは、時折乱れる電波で分かる。
「ま、ベッドで話は聞きますか……」
寝室に移動すると、俺は、B君について説明してしまった。
『0(ZERO)SYSTEM 了』
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