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まず浅見は、身の回りを朝一番で全て消毒し立ち入らせない。
初日に俺が、迂闊にも足を踏み入れ、明確に線引きされてしまった。
今度は、俺の机の上にお茶があるのが許せないという。
「……机の上は、俺の陣地ではないの?」
「視界に入ります!」
視界に入るのもダメなのか。俺は仕方なく、お茶を片付けた。
俺、氷花 護浩(しが まひろ)は田舎の営業をしていたが、
この企画課に異動されてしまった。
田舎での、毎日、新鮮な野菜を食べられた幸せな日々は終わり、
都会での勤務になっている。
浅見とは同じ年であるが、俺は早生まれであるので、学年は俺が上になる。
でも浅見には、先輩を敬うという気持ちが、微塵もないように見える。
しかし、完璧に川越の補佐をしていた。そして、浅見の視界には、温科が入っていなかった。
例え浅見の隣の席であっても、温科はスルーしている。
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