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「俺の両親が、信哉に握り飯を渡した。これって、凄い偶然だよね……」
俺のルーツは親になる。田舎で、米を作っている。
食べ物は、自然を見ながら育てるものだと、俺は身に染みて分かっている。
嵐が来ると、田が心配になる。
「ああ、少し分かった……」
こんな時に、B君の思想が分かった。
B君は、全てを消すための死であるのだ。
子供の遊び続きのような死は、全て無に繋がっている。
子供が親を殺すのは、過去との決別であり、親が子供を死に追い詰めるのは、
未来の喪失であった。
痛みを無くす事ができるB君だからこそ、到達した死のシステムであった。
「全てをゼロにしてゆくシステム。ZERO―SYSTEMと名付けるよ、B君」
これで、弥勒は全員揃った。
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