第一章 欠けた月

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 そこで、ショッピングセンターのカートに使用し、 指定の区域を出ると警報が鳴ると設計してみた。 勝手にカートを持ち帰る人がいる、郊外のショッピングセンター向けの商品であった。 でも、需要は少ない。  そこで、遊園地などで、使い捨てでの使用を考えてみた。 簡易的機能に絞り込み、電池の充電を必要としない、使い捨てにしてみる。 「燃えるゴミで捨てられる。かなり機能を絞ったので、安い。 これを、カードにして首から下げると、居場所が分かる。寿命は、封を切ってから三日ほど」  子供に掛けておけば、迷子にならないですむ。 変に契約などはなく、カードが入っている袋のコードを読み込むと、 居場所を知らせるアプリが動く。
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