§ 気付くと… §

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振り返ると、約100㍍後ろにOL風の黒髪の長い女性のヒトが、僕と同じ方向に歩いていた。 「………あの人ですか?」 男性「やっぱり見えるんだね」 「どういうことなのか…さっぱり意味が…」 男性「正直なところ、俺もよくわからないんだ。 わかることと言えば、キミはとても“霊感”が強いというのと、あの“霊”がキミにとてつもなく執着しているということ…。 そして、あの女の霊に触れられてしまうと呪い殺されてしまうということ……」 「執着って……触れられてしまうと呪い殺されてしまうって…あの…あなた誰ですか?」 男性「俺の名前は、○●○●○だ。 霊媒師の見習いみたいなモノだ」 「だったら、○●○●○さんが何とかしてくださいよ!」 ○●○「いや、俺一人じゃ太刀打ちできないんだ。 だから、キミの力が必要なんだ!」 「俺の力が必要って……一体どうすれば…」 ○●○「と、とりあえず、今は走って逃げるしかない!だから、走ろう!!」 「走って逃げたって、こういうのって先回りとかされて追いつかれるでしょ?」 ○●○「いや、あの“霊”は走ることも先回りすることもできないんだ。俺達が歩いた道しか歩けない」 「なんで、そんなことがわかるの?」 ○●○「今までの経験上というか なんというか…とりあえず逃げよう!!」 「は、はい……」 僕と○●○さんは、追いかけてくる女の霊から走って逃げることにした…。
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