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ある日。 友人宅に四人くらいで泊まった時のこと。 真夜中に【降霊機】をやろうということになり、友人宅に友達が昔飼っていた、亡くなった猫を入力した。 すると…… 「死亡年月日、死因などから最も近いと思われるファイルを検索、降霊してよろしいですか?」 画面に文字が浮かび上がった。 当然、「はい」をクリック。 そこから恐山(実はこの映像の中には霊の姿が映り込んでいるそうだ)の画像が現れたかと思うと…… “にゃぁぁぁご……” 独特の少し掠れたような鳴き声。 普通の猫とは明らかに違う、友人の飼っていた猫の鳴き声がその場にいた全員の耳に聞こえた。 皆、自分達の耳を疑い、互いに顔を見合わせる。 すると再び、“にゃぁぁぁぁごぉぉぉぉ”と大きな鳴き声が。 その時、画面には、「頭上五十二メートルのところに」という文字が出ていたのだが、いつの間にか「あなたの家の前に」に変わり、そして…… 「あなたの背後に」 “にゃぁぁごぉぉぉぉぉ!” 「「「うわぁぁぁぁ」」」 猫の鳴き声と全員の悲鳴が響き渡ると同時に、画面はプチンッと切れ、パニックになった皆は一斉に部屋から飛び出した。 ただ、自分は何故か、その場に座り込み、真っ黒になった画面を見ていた。 何故なら、画面に、ほんの僅かではあったけれど、友人がが飼っていた猫が、元気だった頃の姿で映っていたのだから。 それからも、この“降霊機”っていうアプリには、多くの人が色々な体験をさせられ、驚かされたりしたけれど、いつの間にかブームは去り、今は全く見ていない。
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