6.

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「佐々木のどこがいいの?」 「……好き……って、言ってくれたから」 諦めて言うと、千紘は大袈裟に溜息を吐いた。 「そんなもん、俺だっていくらでも言ってんだろ」 「そうなんだけどさ。なんか、新鮮だったって言うか、多分、千紘以外では初めて……」 女以外はね。 「やっぱりお仕置きだな、今夜は寝れると思うなよ」 「え、お前、その為に早々に梨那さんを送って……」 「ご名答」 言って喉に歯を立てられた。 「……っ……!」 「俺から逃げるなよ、アキ」 歯を立てた場所に、舌を這わせながら言う。 「ずっと俺のそばにいるんだよ」 傲慢で、綺麗な、俺の千紘がそう言う。 「ん……いる……」 今度は肩を噛まれた、その痛みすら嬉しい。 「ずっと、そばにいる……千紘の傍に」 それは、永遠に束縛される、愛しい言葉だと思った。 千紘、俺を見つけてくれてありがとう。 あの日、お前が見つけてくれなかったら、俺は人を愛する意味を知らずに生き続けたかもしれない。 でもお前がいてくれたから。 苦しくてつらい時もあるけど、お前がいてくれたらいい。 ずっと、ずっと、そばにいるよ。 終
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