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「怒らないさ――2、3日いない間に僕の宝物がグチャグチャにされたりしてなきゃね!」
シャツのボタンを外し
首筋を辿る手が
「ンッ……」
また一つ
今度は激しい情事を見せつけるが如き
赤黒いキスマークを見つけて止まった。
「これが……彼を食い止める方法か!」
「九条さん……」
彼は決して僕を責めてはいなかった。
むしろその逆だ。
「僕のせいだ」
「違うよっ……」
「違わないだろ!」
彼が怒りをあらわにするのは
決まって自分に非があると認めた時だ。
「僕の秘密を守る為に君が犠牲になるなんて……」
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