episode220 調教の痕

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「これは何でもないのっ……」 「こんなになってて、何でもないってことがあるか!」 変に隠そうとするから 余計に 「見せて」 「あっ……!」 九条さんは僕が手を引っ込めてしまわぬうちに しっかりと両腕を掴んだ。 それがまた咄嗟の事だったから 「痛っ――」 僕は傷だらけの身体を庇って 思わず声を上げてしまう。 「え……?」 自分がひどく乱暴したかのように 九条さんは慌てて僕から手を放すけれど――。 「和樹……身体を見せてごらん」 思い直して 青ざめる僕に向き直った。
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