そばにいたい
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「…俺も、悔しい」 振り絞るような透瑠の声。 遠くで部活の声がする。 少し前まで 自分達もそこにいたのに。 もうそこには 透瑠の居場所はない。 私達はずいぶん長く 抱き合っていた。 透瑠が失ったものは あまりにも大き過ぎて 高校生の私には 一緒に泣いてあげる事しか 出来なかった。
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