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「どういう事だよ!説明しろよ!」
伸びてきた透瑠の腕と、私の隙間に燿大さんが割り込んで来た。
「お前に、そんな事言う権利があるのか?」
背中に私を庇った燿大さん。
その向こうで悔しそうに歪む透瑠の顔が見えた。
……どうしよう。
この広い背中にしがみつきたい。
うつ向いて必死でその衝動を押さえていると
「お前の相手はあっちだろう?……行ってやれよ」
目をやると、愛理の結婚式で見た彼女が心配そうに立っている。
透瑠が駆け寄って、彼女を宥めるように腰に手を回し店から出て行った。
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