砂を噛む

9/16
前へ
/97ページ
次へ
「もういい。愛理、やめよう」 これ以上何を言っても 彼女から納得できる答えを 聞き出すことは出来そうにない。 ただこちらが 生まれてくる命を穢しているような 罪悪感を感じるばかりだった。 生まれてくる命に罪はない。 たとえ父親が誰であろうとも。 そこで話を終わらせようと思ったのに。 「それともあなたが透瑠に聞いてみる? 透瑠の元カノさん」
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加