君の瞳に映る僕の瞳の中にもきっと君が

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今朝も彼がその駅で乗り込んできたのを目の端に捕らえる。 彼は……一体どんな人なのだろう? 見た目が怖い分、昨日の赤面を可愛いなんて思ってしまう私は単純? 昨日の赤面の彼を思い出すだけで顔がにやけてしまう。 ここに居る誰もが知らない彼を知っている私のこの優越感。 彼に対する、この好奇心が私の顔を上げさせた。 直接見るのは勇気がいるけれど窓越しになら大丈夫、彼にもばれないはずだから。 ……。 ゆっくりと瞬きをする。
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