第1章 黒部 洋平
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外界の容赦ない日差しは、益々洋平の機嫌を悪くした。 「とっとと帰ろう!」 そう呟くと、洋平はスタスタと灼熱のアスファルトを踏みしめ踏みしめ歩く。 やはり暗闇の自室が一番だ。 外に出るとロクなことがない。 見るもの見るものが忌々しく思えて洋平は歩くスピードを早めた。
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