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結局未来の姿は見えなくて、内心安堵しながらマンションへ入った。
帰宅してすぐシャワーに入り、明日の仕事の支度をした。
深夜2時頃。
今日の莉菜とのデートを思い出しながら、やっとベッドに入った瞬間。
枕元に置いていた携帯から、メールの着信音がピリリ……と鳴った。
……こんな時間に誰だよ。
莉菜からだったら嬉しいのに、なんて思いながらメールを開くと、差出人のところに見えたのは豪の名前。
そしてメールの内容を見て、俺は一瞬思考が止まってしまった。
『今日、未来ちゃん家に来たんだけど。マジで勘弁して。さっき、やっと帰った。お前、俺に迷惑かけんなバカ』
「……」
一瞬思考が停止した後、深く息を吐いた。
まさか、豪の家に行くなんて。
ていうか、豪の家に行ったって事は。
……間違いなく、莉菜と未来が対面したはずだ。
俺はすぐに、豪に電話をかけた。
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