心を読み解くpassword

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とりあえず俺は嬉しさを抑えながら、未来と話し合った内容を大まかに莉菜に伝えた。 時折、未来が納得してくれたと嘘を交えながら。 「とりあえず、まだいろいろ話したいんだけど。詳しい事は、次会ったときに話すよ。長くなりそうだし」 「……うん、わかった」 「莉菜も明後日、あの人とちゃんと話してきてね」 「……うん」 未来との事は結局完全に解決する事はまだ出来ていないけれど、正直こっちの問題も相当俺にとっては悩ましい問題だ。 「どこで会うの?」 「え、いつもの居酒屋だけど……」 「は?居酒屋?なんで?」 「なんでって言われても……賢とご飯行くときとかは、いつもそこって決まってたし」 居酒屋で話すような事じゃないだろ絶対。 ほんと、何ていうか。 いろいろ、心配過ぎる。 「あのさ。居酒屋はナイだろ」 「だって他に話せる場所なんて思いつかなくて」 「この広い都会の中、話する場所なんていくらでもあるから。まさか酒飲みながら話そうとしてるわけじゃないだろ」 「それはさすがに思ってないけど……」 「じゃあ、場所変えて。とりあえず、居酒屋はナシ」 どこで会うのか、聞いておいて良かった。
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