果てしなく甘い夢

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どれだけ好きだとしても、その想いが永遠に続く事は不可能だ。 絶対に。 絶対に、なんて言い切れてしまうのは、今までの経験がそれを物語っているから。 実際に、誰かを変わらず愛し続けた経験がない。 1年経って、更に2年が経つと、お互い知りたくなかった部分が必ず見えてくる。 だから今までの恋は、付き合い始めたときが一番幸せを感じていたかもしれない。 瑛佑だって、そうだった。 4年間交際していたけれど、明らかに『好き』の重みは最初と最後で変化していた。 瑛佑に別れようと言われたあの日。 確かにショックで涙まで流してしまったけれど、心のどこかでは覚悟していたのかもしれない。 ……やっぱり、恋は終わるんだと。 だからずっと変わらない、なんてきっとない。 類も、きっとそう。 2人の終わりなんて想像したくもないのに、今私の頭の中で思い描いている場面は、類が私の元から去っていくシーン。 私は弱くて狡いから。 終わりを予め想像するんだ。 自分が傷つかないために。 「椿、ちゃんと聞いてるの?いい?この恋をダメにしちゃったら、もう一生独り身決定だからね!」 「……うん。飽きられないように、頑張る」 私は、そんなネガティブ思考を胸の内に秘めながら、この日美月の有り難いアドバイスに耳を傾け続けた。
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