156人が本棚に入れています
本棚に追加
「ネイリスト最高じゃん!俺センス良い子大好き!」
「いや、センス良いかどうかは知らないですけど」
「いつ会う?俺は今夜でも全然OKだけど」
さすがに今夜はないだろ。
「とりあえず、今日彼女に連絡してみます。彼女の話だと、明るくて良い子らしいですけど」
「うわ、テンション上がるわマジで。仕事もやる気になってきた」
「気の合う子だといいですね」
諸橋さんの性格なら、俺と莉菜がいなくてもきっとその子とすぐに打ち解ける気がする。
「諸橋さん、初対面でその子と2人きりで会う感じでも平気ですか?」
「俺はいいけど向こうが警戒すんじゃねぇの?それ。お前もついて来いよ。あとお前の彼女にも会ってみたいし」
「……」
莉菜の事になると、途端に心が狭くなる自分。
どこまで嫉妬深いんだと自分でも呆れてしまうくらい。
彼女の存在が自分の中であまりにも特別過ぎて。
自分の彼女だと周りに言いふらしたい思いは当然あるけれど、その反面、誰にも見せたくないような気もしてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!