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「マジで?姉ちゃんたまに風呂上がり、下着姿でリビング歩いてるぞ。何か変なパンツ履いてるし」
その言葉に、俺はすかさず反応して片方の眉がピクリと上がった。
「そんな事で幻滅なんかしないけど、それより豪、お前二度と莉菜の下着姿見るなよ」
豪が弟だからって、そんな事は一切関係ない。
弟だろうが、男は男。
「は?お前が引っかかるのってそこ?いや、俺だって見たくないけど姉ちゃんが……」
「ていうか、莉菜の家そろそろ出たら?いつまで住む気だよ」
さっさと愛ちゃんと同棲でも何でもすればいいのに。
いつまでも莉菜の家にいられたら、俺が困る。
「まぁ、それはその内。金が貯まったら、出て行くし。あ、お前まさか姉ちゃんと付き合い始めたからって、一緒に住んでる俺の事邪魔者扱いにしようとしてるんじゃ……」
しようとしてるじゃなくて、してるんだよ。
思いっきり。
「愛ちゃんと同棲すれば?金貯めてなくたって、愛ちゃんだって仕事してるんだし同棲ぐらい出来るだろ」
俺は簡単にそう言ったけど、何やら事情があるのか豪は頑なにそれは出来ないと言い張った。
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