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「類くんの職場の人達と?へぇ~何でそんな事になったわけ?」
私は大まかに、この間類の職場の人達とお酒を飲んでその流れで温泉旅行の計画に至った事を説明した。
もちろん亜美ちゃんがその中の1人に好意を抱いている事は説明していない。
「ふーん類くんの先輩達ね。その2人、イケメンなの?」
「うん、普通にカッコいい人達だと思うけど。ていうか、美月がそれ聞いてどうすんのよ」
「イケメンならさぁ、写真撮ってきてよ。目の保養にするからさ」
美月は昔から極度の面食いだった。
性格に多少問題があっても、顔が良ければそれでOK。
それってどうなの?なんて散々学生の頃は美月に文句というか忠告をしていたけど、結局美月が最終的に選んだ今の旦那さんは、美月のタイプのイケメンではなかった。
でも彼はとにかく性格が良くて、何より美月をもの凄く大切にしている事が私にも伝わってくる。
美月も、イケメンを目の保養に……なんて言ってはいるけど、実は旦那さんの事が大好きなのを私はちゃんと知っている。
「まぁ一応……みんなで写真撮る機会があれば、撮ってくるけど」
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