三章

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「山田さん…ひっぐ…私…ひっぐ…まだまだいっぱいやりたいことあるのに」 「脇坂さん…不幸な事がまだ起きると決まった訳ではないよ…俺も物音は聞いているけどまだ何も起きていない」  気休めにしかならないが俺の身にまだ不幸な事が起きてない事を伝えて落ち着かせてなんとか泣き止ませた脇坂さんに俺は暫くは仕事を休む事を提案する。  脇坂さんは俺の提案を受け入れたので中田さんに暫く脇坂さんが休む事を報告しに事務所に行くといつも事務所に居るはずの中田さんの姿が無かったので電話を掛けるが着信音が隣の部屋から聞こえて来た。 「中田さんそっちの部屋に居るの?」  俺が隣の部屋を開けるとそこにはテーブルの上に置かれた携帯が空しく鳴り響くだけだったので元々、休みだった脇坂さんを送り仮眠を取ることにした。
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