2人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
四章
俺は鳴り響く着信音で目を覚ます。
電話の相手は脇坂さんだったので何かがあったのではないかと思い急いで電話に出る。
「もしもし、脇坂さん何かあったの?」
「あっ!?もしかしかて寝てました?…起こしちゃってすみません」
寝起きで慌てて出たために声が掠(かす)れていた為に脇坂さんを謝らせる結果になってしまった。
「あの…あの後、色々と考えたのですが仕事は出たいと思います…その一人では…逆に不安で側に…山田さんがいた方が…その安心するので」
俺は脇坂さんが無事な事への安堵感と可愛らしい脇坂さんに頼られる高揚感を同時に感じる。
「えーと…それじゃ用意して待っていてもらえるかな俺も用意をして近くなったら最寄駅まで来てもらうから一緒に仕事場に行こうか」
「えっ!?迎えに来てくれるんですか…嬉しいです」
俺も男だから頼られたらもう少し好意を持ってもらおうと下心が出たりする。
最寄駅のまで2駅になったので脇坂さんにもうすぐ着くことをメールで伝えると可愛らしいわかりましたのスタンプが送られてきてどことなく微笑ましい気持ちになった。
最初のコメントを投稿しよう!