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~梨沙side~
日付も変わり、もうそろそろ、就寝につこうと、ベッドに入ると、携帯から着信音が鳴る。
(誰だろうこんな時間に…)
体を寝がえりさせるように反転させて、暗闇に照らされるスマホを手に取り、コールの相手を確認すると、少し喜び電話に出る。
「山田さん…どうしたのですか?」
「えっ…あっ…り脇坂さん大丈夫?体の異常は無い?」
(なんで、電話を掛けてきてる山田さんの方が、焦ってるんだろう?)
「えっ!?…話の状況が読めないんですが、とりあえず私は大丈夫ですよ」
「そうか、それなら良かったよ…実はありえないほど、リアルな怖い夢を見ちゃって心配になったのさ」
(もしかして、その怖い夢で私がどうかなっちゃったから、状況的に心配してくれたのかな?…優しい山田さんらしいな)
「リアルな怖い夢をですか!?」
「ぷはぁ~!!そうなのさ…最初はなんか脇坂さんと、良い雰囲気だったけど…今、冷静に夢から覚めてみると、脇坂さんから好意を持たれてる所で夢だって、気付けよなって思うよ」
(!!!…夢の私ずるい…それにしても、どうして山田さんは、こんなに否定的なんだろう?…やっぱり私に好意を持たれるの嫌なのかな?)
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