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「えっ!?………なんで、そこで夢だと思うんですか?…山田さんの事を、私が好意を持っているかもしれないじゃないですか」
「いや…だって俺だよ?…それに、夢じゃお互い下の名前で呼び合ってるし」
(山田さん、自分に自信が無いのかな?…モテてそうなのに…山田さんの名前を知りたいな)
「へぇー?そうなんですか、そしたら現実でもそうしましょうよ、山田さんの下の名前を教えて下さい」
「えっ!?……俺の名前は進だよ」
(間が気になるな…教えたくなかったのかな?…けどこれで、凹んでたら駄目だよね)
「したら進さんですね、私の名前は梨沙です」
「!?…梨沙なの?」
(進さん…反応が微妙だったけど、りさって名前の子と、付き合ってた事があるのかな?)
「梨沙ですけど、何か問題でもありまし」
私が喋り終える前に、何かぶつかる音が私の耳を襲う。
「進さん!?………進さん、どうしたんですか?何かあったんですか?」
私の呼び掛けに、応えてくれない進さんに、どんどん不安になる。
(進さんの身に、何かあったのかも…そんなの嫌だよ)
ベッドから起き上がり、着替えて進さんの所に、行こうと思ったけど、進さんの住所を知らなかった。
「進さん…お願いだから返事して…グスン…進さ~ん!!」
私は泣き叫ぶ様に、進さんを呼んだ。
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