君と密室の中で-2

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「だってそんなに可愛くて気遣い出来て女子力高いなら、男が放っておかないんじゃない?もしかして理想高いとか?」 「亜美ちゃん、ちょっと酔いすぎだよ」 隣から莉菜が制止しようとするけれど、そんな一言で酔っ払いの勢いが止まるわけもない。 「だって~莉菜さんだって思いません?ミズホちゃんってちょっと小悪魔っぽいし」 「こ……小悪魔っぽくはないと思う……けど」 こういうとき、嘘をつくのがとにかく下手な莉菜は、たどたどしく変なフォローを入れた。 「いいんですよ莉菜さん。私、そういう風に言われるの慣れてますから」 青木さんはそう言って微笑み、一瞬俺に視線を送った。 見つめ合いたくなかった俺は、自然と彼女から視線を逸らした。 「でも、理想が高いっていうのはちょっと当たってるかな。私、この人だって思える人になかなか出会えないんですよね」 「あ!でもそれ、何となくわかる!会った瞬間ビビっとくる恋って滅多にないよね。でもその分、この人だーって思える人に会っちゃったら、突っ走っちゃわない?」 会話は既にガールズトークに突入。 諸橋さんも宮本さんも、亜美ちゃんと青木さんの会話から逸れて全く別の話題で盛り上がっていた。 俺は宮本さん達の会話に入りつつも、気になって女性陣の会話にも耳をすましていた。
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