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とりあえず部屋に戻っている事を知らせるために立ち上がろうとしたとき。
「あの、宮本さん!こんなときに話すような事じゃないんですけど、私、どうしても宮本さんに言いたい事があって……」
襖の扉越しに俺と莉菜がいるだなんて思っていない亜美ちゃんは、何故かこのタイミングで宮本さんに告白をしようとしていた。
……ていうか、何で今?
「ウソ、もしかして亜美ちゃん……」
亜美ちゃんの気持ちを本人から聞いていた莉菜も、彼女が今から告白しようとしている事に気付いたらしい。
「どうしよう私達ここにいるのに」
「莉菜、とりあえずこっち来て」
コソコソと隠れたりしなくてもいいんだろうけど、俺は莉菜の腕を掴み和室の押し入れの中へ強引に誘導した。
既に和室には布団を敷いていたから、その布団が出された分押し入れの中は人がギリギリ2人入れるスペースが残されていた。
といっても、相当狭いスペースだから、どうやったって2人の体は暗闇の中で密着する。
「類、何で押し入れに……」
「しっ!」
俺達が無理矢理押し入れに入り込み戸を閉めたと同時に、宮本さんと亜美ちゃんは深刻な雰囲気で襖の扉を開けて部屋の中へと入ってきた。
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