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「そういう意見、初めて聞いた!私、もう諦めなきゃって思ってたから、凄い励まされたよ」
「……私ね、大学生の頃、凄く好きな人がいたの。でもその人には彼女がいて。そのときは仕方なく諦めたんだけど、結局後悔したんだ。何もしないで諦めた事。だから次は、絶対に諦めないって決めてるの。もうあんな後悔したくないから」
過去に経験した後悔を、二度と味わいたくない。
その気持ちは、わからないでもない。
けどそれはあくまでも彼女自身の問題であって、彼女の周りの人間には全く関係のない事だ。
誰かが幸せを掴み取れば、必ずその裏で別の誰かが苦しい思いをする。
「何もしないで諦めると後悔する……かぁ。何か今の私にはズキズキ刺さるなぁ」
「亜美ちゃんも、自分の幸せを第一に考えた方がいいんじゃない?彼女がいたって、すぐに諦める事ないよ。人の気持ちなんて、簡単に変わるんだから」
青木さんが淡々と亜美ちゃんに自分の恋愛論を説いていたとき、突然亜美ちゃんが、「莉菜さん!」と声を上げた。
その声に驚いて後ろを振り向くと、莉菜は亜美ちゃんの肩にもたれかかっていて、スヤスヤと気持ちよさそうに寝息を立てて、寝ていた。
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