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「そういえば亜美ちゃん達は……」
「隣の部屋で寝てるから大丈夫。心配しなくても、諸橋さんも宮本さんも亜美ちゃんの事襲ったりしないから」
そんな事するような人達じゃない事ぐらい、私だってわかってる。
あ、でも逆に亜美ちゃんが宮本さんの事襲ったり……は、さすがにないか。
「寝れないなら、する?」
「え?何を……」
その瞬間、類の手が私の胸元にダイレクトに触れてきた。
「し、しない!ここではしないから!」
慌てて思いっきり拒絶すると、類の手は渋々私の胸元から離れてまた背中へと回った。
「そこまで拒絶されると、ヘコむんだけど」
「……ごめん。でも、ここではちょっと……帰ったら、ね?」
そう言えばまた復活してくれるかと思ったけど、類もそこまで単純ではないらしく、私の言葉に全くの無反応を貫いた。
たまに類はこうやって子供みたいに機嫌を損ねる事がある。
私よりもしっかりしてるし頼りがいもあるけど、何だかんだこういう所を可愛いと思ってしまうのは、私が年上だからかな。
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