毎日その笑顔が見れるなら

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電話に毎回必ず出ろとは言わないけれど、俺からの電話にはやっぱり反応してほしい。 莉菜の事になると、異常に心配性になってしまう自分がいるから。 「……」 それから家に着くまで、何度電話をかけても莉菜は出なかった。 電車を降りた後、家までの道を歩きながら念のため豪にも電話をかけてみた。 すると豪も一度目の電話では出なくて、やっと二度目の長めにかけた電話に出てくれた。 豪は結構こういう事が多い。 携帯を手元に置いていない事が多いのか、ただ電話に出る行為が面倒くさいのか。 嘘だろ、と思うような事を面倒くさがるのが椿姉弟の特徴だ。 「おーどした?」 いつ聞いても呑気な豪の声に、文句を言う気も失せてしまう。 「莉菜、帰ってる?」 「姉ちゃん?帰ってないけど。つーか今日はお前の家泊まるって朝からやけにウキウキしてたけど?」 その嬉しい情報に、簡単に俺は笑みを零してしまう。
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