毎日その笑顔が見れるなら

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ウィーン……と機械音を鳴らして開く自動ドアを見つめながら、自然と息が漏れた。 「居てくれて良かった……」 エレベーターで上に上がり部屋の扉を開けると、莉菜は少し濡れた髪をタオルで乾かしながら俺の帰りを出迎えてくれた。 「お帰り類。鍵、家に忘れちゃったの?」 「何で?」 「だってわざわざインターフォン鳴らしたから」 それは、部屋に到着する前に、莉菜の無事を確かめたかったからやった事だ。 なんて力説してもきっと伝わらないだろうから、言うのはやめた。 「風呂入ってたの?」 「え?あ、うん。ごめんね、勝手にお風呂入っていいか迷ったんだけど、どうしても入りたかったから入っちゃった」 そんな事、申し訳なさそうにしなくたっていいのに。 莉菜は気まずそうに微笑みながら、俺を見上げていた。 「ごめん、怒ってる?」 「まさか」 「でも何か……ちょっと類の雰囲気、いつもと違う」
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