毎日その笑顔が見れるなら

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「それに、ついこの間も危険な目に遭ったわけだし。尚更俺が心配するのはわかってほしい」 真剣にそう伝えると、俺の思いが伝わったのか、莉菜は柔らかく微笑みながら頷いた。 「……うん。ありがとう。類の言う通り、これからはちゃんと電話とかメールとかすぐ気付けるようにするね」 そして何故か莉菜は嬉しそうに、俺の体にぴたりと寄り添ってきた。 莉菜がこんな風に甘えるような仕草を見せてくるなんて、珍しい。 「莉菜?どうしたの?」 「こんな事言ったら不謹慎だと思われるかもしれないけどね。……心配されるって、嬉しい事なんだなぁと思って」 「……」 「自分の事、ここまで想ってくれる人がいるって、奇跡だよね」 莉菜の事を想う気持ちなら、世界中の誰にも負けない自信はある。 多分莉菜は、一生俺の想いには追いつけないだろう。 例え追いついたとしても、俺はまたその先を行く。 この想いは、限界を知る事なく増大していく。
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