毎日その笑顔が見れるなら

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「で、今日もこの後莉菜ちゃんと会うんだ?」 「そうですね。仕事終わったら俺の家で待っててって伝えてあるんで」 「え、じゃあ莉菜ちゃんに合い鍵……」 「とっくに渡しました」 だいたい週末は、仕事の後莉菜が俺の家に泊まってくれる。 迎えに行けるときはもちろん行くけれど、週末はたまに今日のように飲みの予定が入ってしまうときもある。 そんなとき莉菜は、 「飲みの予定あるなら、今日泊まるのやめるね。ゆっくり飲んできなよ」 と、平然と笑って俺に言う。 けど、俺にとって莉菜と付き合い始めてからの週末は、今までのように淡々と過ごしていた週末とはワケが違う。 たとえ飲みの予定があったとしても莉菜と絶対に過ごしたい俺は、付き合い始めてすぐに莉菜に合い鍵を渡した。 いつでも莉菜が俺の家で俺の帰りを待っていられるように。 本当は、俺の家に来てもらう手間を省くためにも莉菜の家で一緒に過ごせればいいんだけど、莉菜の家には豪がいるから、まずイチャイチャするのは難しい。
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