想像以上の反応-2

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結局母が野菜を分けてくれるのを待っていたら、かなり時間が過ぎてしまっていた。 帰るねって言ってから、もう何分経っただろう。 「なぁ姉ちゃん。俺そろそろマジで帰りたいんだけど」 「私だって帰りたいよ。でもお母さんが……」 「ちょっと姉ちゃん、母さんに言ってよ。早くしろって」 「……ねぇお母さん、まだ……」 そのときだった。 家の玄関の鍵がガチャガチャと開く音が聞こえ、その直後に「ただいま」と父の声が聞こえてきた。 「あ、父さん帰ってきた」 いち早く豪が父の声に反応し、玄関まで出迎えに行った。 玄関からは父と豪の話し声がリビングまで聞こえてくる。 そしてリビングに現れた父は、私の顔を見るなり少し嬉しそうに微笑んだ。 「お帰り、莉菜」 「あ……ただいま」 私と豪が帰ってきて嬉しいのか、何となくいつもよりも父の雰囲気が優しい気がした。
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