想像以上の反応-2

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「お父さん……帰ってくるの早かったね」 「あぁ、今日は莉菜と豪が帰ってくるって聞いてたからな。早く帰ってきたんだよ」 父がそんなに私達の帰りを楽しみにしていたなんて思わなかった。 この時間まで居て、良かったかもしれない。 「夕飯食べて行かないのか?」 「あ……」 でも、ここまで楽しみにしてくれていたのに、今帰るなんてさすがに言いづらい。 「あーごめん父さん。俺達もう帰るんだよね。ちょうど今帰るとこだったんだよ」 「……」 豪の空気の読めなさは、本当にある意味尊敬するかも。 「そうか……もう帰るのか」 もう少し居ればいいのに、とは言わないけれど、まだ帰らないでほしいオーラを僅かに醸し出す父。 そんな父に、突然母がテンション高く話しかけた。 「そうそう、聞いてよお父さん。今日ね、莉菜も豪も凄く良い報告を持ってきてくれたのよ」 その瞬間、胸の鼓動が一気に速くなった。
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