想像以上の反応-2

2/3
138人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「だから私は、お母さんに何と言われようと……」 「わかったわ」 ……え? 母は深くため息をつきながら、口元を微かに緩めた。 「何拍子抜けした顔してるのよ。私に賛成してほしかったんでしょ?」 「あ、うん、もちろんそうだけど……」 正直、類との交際を理解してもらうために今日ここへ来たけれど、母を今日中に説得するのは無理だと思っていた。 「どうせ反対したって、別れないでしょ?それにもしここで猛反対して類くんと別れる事になったら、あなたまた婚期逃がすじゃない」 「……」 何か賛成してくれる理由が私的にはかなり複雑だけれど……これは一応、喜んでいいのかな? 「お母さん、本当に私が言った事の意味、ちゃんとわかってる?類と私、付き合ってるんだよ。後からやっぱり反対とかナシだからね」 「反対しないわよ。イトコ同士っていうのはかなり引っかかるけど……でも類くん、良い子だし」 ウソみたい。 こんなにもあっさりと母が同意してくれるなんて。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!