想像以上の反応-2

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「……強引過ぎだし」 切れてしまったスマホに向かって文句を呟きながらも、今更行かないなんて言うわけにもいかない。 私は急いで野菜を冷蔵庫に全て閉まって、すぐに化粧直しに取りかかった。 「なに姉ちゃん。どっか出かけんの?」 「今から類の実家に行く事になったの」 「は?今から?」 予想外の展開だけど、戸惑ってるヒマはない。 類が迎えに来てくれたら、類の実家に着く前にどこかで手土産を一応買って……。 「あ、お母さんがくれた野菜、少し持って行こうかな」 「あーいいんじゃない?いっぱいあって食いきれないし。類の実家、しばらく行ってないな。俺も行きたいなー」 「今日は無理。豪がいると、何かややこしい事になりそうだから」 豪なら、平気で私の変な情報を類の親に口走ってしまいそうだ。 「……」 本当に、大丈夫なんだろうか。 類の相手は、私でいいんだろうか。 類と、ずっと一緒にいたい。 その気持ちは変わっていないのに、私の父のあの態度を見た直後だからか、余計に不安感が募ってしまった。
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