想像以上の反応-2

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「まだ類くんが子供の頃……確かあのときは小学生くらいだったかしら。あの子、可愛い顔して私にお願いしてきたのよ」 「お願い?類がお母さんに?」 「大きくなったら、莉菜と結婚させて下さいって」 「は!?」 ……完全に初耳だった。 「何それ……私そんなの初めて聞いたんだけど」 「俺も」 「私も今、初めて言ったわ」 平然とした表情でサラリと口にする母。 当然驚いたのは私だけじゃなく、隣の豪も大袈裟に驚いていた。 「マジで?類のヤツ……母さんにそんな事言うほど姉ちゃんの事好きだったんだ」 そして、チラリと冷たい視線を私に送る。 その目が、『どうしてこんな何の魅力もない姉を類は好きなんだろう』と言っている気がして私は強く睨み返した。 「あの頃はもうその類くんが可愛過ぎて、こちらこそ莉菜をお嫁にもらってあげてねなんて言ったけど……類くん、あの頃から今までずっと莉菜のこと好きだったのかしらね」
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