何度でも君に恋をする

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「明日のご予約ですね。はい、ありがとうございます。では明日、14時にお待ちしております」 電話を切り、明日の予約表に予約の内容を書き込んでいると、後片付けをしていた亜美ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んできた。 「莉菜さん……最近ちゃんと休んでます?予約が増えてきたのは嬉しいですけど、仕事最近ハード過ぎません?」 「心配してくれてありがと、亜美ちゃん。でも大丈夫だよ、ちゃんと夜はぐっすり寝てるし……それに自分の店なんだから多少ハードでもそこは乗り切らないとね」 「そうかもしれないですけど……あんまり無理しないで下さいね」 「わかってる。ほら、早く片付けて帰ろ!今日も宮本さんとこれからデートなんでしょ?」 亜美ちゃんがここまで私の事を心配してくれる理由はわかっている。 決して仕事が忙しいからだけじゃない。 ……私の傍にいるはずだった人が、いないから。 ここで類に別れを告げたあの日。 私達の恋が、終わった日。 あの日の翌日から、私は仕事に没頭した。 何も考えたくなくて。 ちょっとでも気を緩めると、類の事ばかり考えてしまう自分を変えていかなきゃいけなくて。 仕事に没頭し始めると、それまで何度かしていた単純なミスは一度もしなくなった。 そして気付けば、私達が終わったあの日から既に三ヶ月の月日が経過していた。
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