何度でも君に恋をする

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三ヶ月の月日は、私の中では決してあっという間ではなかった。 自分から別れを告げたくせに、一日一日が果てしなく長く感じた。 仕事に没頭しながらも、頭の片隅にはいつだって類がいた。 朝、起きた瞬間。 夜、眠りにつく前。 たまに、夢の中でも類の姿を探している。 類と恋をしていたあの頃よりも、別れた今の方が類を想う時間は確実に増えていた。 今だって、そう。 三ヶ月の月日が流れた今でも、私の心の深いところに類がいる。 早く忘れなくちゃいけないのに。 いつまでも想っていたらいけない人なのに。 到底、新しい恋に踏み込む気のない自分がいた。 「……亜美ちゃん、最近……」 「え?何ですか?」 「……ううん、何でもない」 『最近、宮本さんから類の話聞いたりする?』 ……なんて、未練がましく聞こうと思ったけど、やめた。 別れを告げた私に、そんな事を気にする資格なんかない。 それに類の近況を知ったところで、もうあの頃には戻れないのだから。
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