何度でも君に恋をする

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いつまでも父を避け続けるわけにはいかない事はわかってる。 いつかは、どこかで顔を合わせて、ちゃんと話をしなきゃいけないんだって、わかってる。 ……だけど今の私には、逃げる事しか出来なかった。 「莉菜さん、今日は真っ直ぐ家に帰るんですか?」 「あ、ううん。今日はこれから友達とご飯行くの」 友達というのは、もちろん美月しかいない。 類に出会うまで、彼氏よりも友達よりも何よりも仕事を優先してきた私。 そうなると、当然疎遠になる友達は増えていった。 だけど美月と……賢だけは、仕事に打ち込む私を見捨てずに一緒にいてくれた。 美月は私が類と別れてから、こうやってちょこちょこ子供を旦那さんに預けて夜に家を出て食事に付き合ってくれる。 申し訳ないと思いながらも、弱りきっていた私は素直に美月の優しさに甘えていた。 「なるべく夜1人にならない方がいいよ。誰かと一緒にいた方が椿も気紛れるでしょ?」 お店が定休日の月曜日は、ここのところ毎週美月の家に入り浸っている。
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