何度でも君に恋をする-2

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スマホを握りしめる手が震えている事に気付き、キュッと力を入れる。 それでも、震えは一向に止まらなかった。 しばらくしてタクシーが類の家の前に止まり、震える手で何とかお金を支払ってタクシーから降りた。 「……」 ていうか、こんな遅い時間に来て、絶対迷惑……だよね。 決して酔っ払っているわけじゃないけど、今タクシーから降りて類のマンションの前に立つまで、そんな常識的な事に少しも気付かなかった自分。 それだけ必死だったって事なのかな。 今まで3ヶ月もの間、何の行動も起こしてこなかったくせに、こんな夜中に押しかけるなんて相当頭がおかしくなったと思われるに違いない。 オートロックのインターフォンを鳴らす前に、電話で家の前まで来ている事を知らせようかな……とも一瞬考えたけど、緊張のあまり手の震えが尋常じゃないくらいに酷く、スマホを操作するのは無理だと思った。 「……すぅー……はぁー……」 バカみたいに深呼吸を何度も繰り返し、私はオートロックのインターフォンの前に立った。 そして。 類の部屋番号を押し、呼び出しのボタンを震える指で押した。
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