何度でも君に恋をする-2

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「良かったね。俺が、諦めの悪い男で」 「……うん。……本当に、良かった」 「これで莉菜は一生俺から離れられなくなったけど、いいよね?」 そう言って類は、指で私の頬に伝う涙を掬った。 「二度と離さないし、離れないから」 山積みになっている問題なら、沢山ある。 父との確執。 父が犯した過ちを、母は知っているのか。 これから、類の両親とどう接していくか。 互いの親が過去に犯した過ちのせいで、こんなにも振り回されて。 今までのように、何もなかったように接するなんてきっと出来ない。 私は心のどこかできっと軽蔑してしまう。 でも。 今はそんな事よりも、目の前にいる類に触れたくて仕方なかった。 触れてほしかった。 触れた分だけ、愛を伝え合える気がして。 「莉菜」 「何……?」 唇に、耳に、首に。 至る所にキスをしながら、類は私の服に手をかけ一枚ずつ丁寧に服を脱がせていく。 「今日はもう、好きなように抱くから」 「……」 「愛してる」 そして類はその宣言通り、本当に遠慮なく私を抱いた。 激甘なんて通り越してしまう程、甘ったるい夜だった。
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