何度でも君に恋をする-2

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もう、会えないって思ってた。 もし会えたとしても、拒絶される事も覚悟していた。 だけど私を待ち受けていた現実は。 甘い甘い、彼の愛だった。 「……莉菜」 「ん……」 ほら、彼の声が聞こえる。 私の名前を呼ぶ声が聞こえる。 でも、振り向いたらそこに類はいなくて。 どれだけ手を伸ばしても、もう類に手が届く事はなくて。 『サヨナラ』 嫌だ。 もう二度と、離れたくない。 行かないで、お願い。 ずっと私の傍にいて。 私には類が、必要なんだよ。 「……っ、行かないで!」 声を振り絞った瞬間、目が覚めた。 何故か目からは涙が溢れていた。 そして私の目の前には、私の顔を心配そうに覗き込む類がいた。 「……悪い夢でも見てたの?」 類はふっと柔らかい笑みを浮かべながら、私の瞼にキスをした。
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